中国外務省の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は28日の定例記者会見で、新型コロナウイルス対策に関して「いま必要なのは各国の人の往来を保障することだ」と述べ、中国からの渡航者に対する各国の規制強化の動きに反発した。中国は来年1月8日にコロナ対策を抜本的に緩和する。汪氏は「各国の防疫措置は科学的かつ適度であるべきで、正常な人の往来に影響を及ぼすべきではない」と指摘した。
米メディアによると、バイデン米政権は中国の感染者急増を懸念し、中国からの渡航者に新たな感染防止措置を義務付けることを検討。台湾も28日、中国からの入境者にPCR検査を実施する方針を表明した。日本も30日から水際対策を強化する。(共同)