阪神のドラフト6位・富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=が26日、母校の岐阜・大垣商高で自主トレを公開した。大垣市を代表する出身者として名前が挙がるのはプロレスラーの「エース」こと棚橋弘至(46)。棚橋の必殺技、ハイフライフローばりの変化球?を駆使し、エースへと駆け上がる。
3カウントも、いらなかった。大垣の先輩、棚橋弘至がプロレス界を沸かせば、僕はプロ野球界を沸かせる。棚橋が「エース」と呼ばれていることを聞いた富田は踏襲したい気持ちを問われると、即答した。
「もちろんあります!!」
腕を磨いた大垣商高のグラウンド。大垣の交流大使などを務める棚橋は大垣西高出身で直接の先輩後輩関係ではないが、活躍はもちろん知っている。さすがにプロレス界の「エース=棚橋」の牙城を崩すのは簡単ではないが、虎のエースになる可能性は秘めている。
投球の持ち味は直球とカーブの緩急だが、ほかにもスライダー、フォークなど球種も多彩だ。落ちる球では「左(相手)にはチェンジアップが武器。そこはもっともっと練習してやっていきたい」。棚橋がマットに倒れている相手に向かってコーナーから落ちるように飛び込むハイフライフローのように必殺技にもこれから磨きをかける。