インターネットの動画投稿サイトで著名人を中傷した疑いがあるとして、警視庁が、NHK党のガーシー(本名・東谷義和)参院議員に対して任意の事情聴取を要請したことが27日、捜査関係者への取材で分かった。ガーシー氏はアラブ首長国連邦のドバイに滞在しており、7月の参院選当選後も帰国せず、一度も国会に登院していない。
ガーシー氏は、芸能人らの裏話を動画投稿する「暴露系ユーチューバー」として知られる。捜査関係者によると、ガーシー氏が投稿した動画により、脅されたり誹謗(ひぼう)中傷を受けたりしたとして、著名人側が警視庁に脅迫や名誉毀損(きそん)容疑の告訴状を提出し、受理されたという。
警視庁は投稿内容の精査や関係者の事情聴取などを進め、本人からも事情聴取が必要と判断し、24日にガーシー氏の弁護人を通じて協力を求めた。
ガーシー氏は、今夏の参院選に比例代表で立候補し、知名度を武器に国外から情報を発信するという異例の選挙戦を展開。28万7714票を得て初当選した。