神奈川県の黒岩祐治知事(68)が任期満了に伴う来年4月の知事選に4選を目指して出馬する意向であることが24日、関係者への取材で分かった。近く表明する見通し。
黒岩氏に対し、20日に黒岩氏の後援会や一部の県内経済団体などが出馬要請書を提出。23日に自民県連会長の小泉進次郎元環境相が出馬を要請し、出馬を決断すれば県連が支援する方針も伝えた。黒岩氏は記者団に「腹を決める時は近づいている」と語っていた。
黒岩氏はフジテレビキャスター出身で、平成23年に初当選。新型コロナウイルス対応では医療崩壊を防ぐための「神奈川モデル」として、無症状、軽症の感染者を宿泊療養や自宅療養にし、症状の度合いに応じて入院先を決める仕組みを構築するなどした。
また、28年7月に相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件を受け、福祉条例「県当事者目線の障害福祉推進条例」を制定した。
知事選には共産党や日本維新の会も独自の候補者擁立を模索している。