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リアタイで再認識するテレビドラマの魅力

産経ニュース

今年は久しぶりにテレビドラマにはまった1年だった。実は近年、ドラマへの興味は薄れつつあった。仕事柄、演劇を見る機会が多いので、舞台芸術のライブの迫力に心打たれることが多いからかもしれない。

ところが今になって、テレビドラマの魅力を再発見した。特に楽しみに見ていたのは、「silent(サイレント)」(フジテレビ系)とNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、できる限りリアルタイムで見た。録画して後で見るのが待ちきれなかったのである。

「silent」は、高校時代に付き合っていた想(目黒蓮)と紬(つむぎ、川口春奈)が再会したことから始まる恋愛ドラマ。しかし、想は「若年発症型両側性感音難聴」を患い、聴覚をほとんど失っていた。もともとは目黒蓮が好きで見始めたのが、ドラマ自体の面白さに引かれていった。これが、とても丁寧に、登場人物の感情を繊細にリアルに紡いでいるのだ。再会した2人の心のひだを、日常の暮らしの中にきちんと描き出していた。

ふと思った。この物語はテレビドラマだからこそ最大限の面白さが引き出されたのではないかと。手話をするときの手指の動きや顔の表情の微妙な変化、まなざしが表す心の揺れなど、俳優の演技の細やかさはテレビというお茶の間のメディアだからこそ伝わるのかもしれない。

「鎌倉殿の13人」もそうだ。主人公の鎌倉幕府2代執権、北条義時を演じた小栗旬は、ピュアな若者が権力闘争の中で次第に冷酷になり、変貌していくさまを1年かけて演じ切った。この1年という長い時間があったからこそ表現できたものも多かった。これもまた、テレビドラマならではであろう。

この2作は話題を呼び評価も高かったと聞く。だが視聴率はそれほどでもなかった。ドラマをリアルタイムで見る人が減っていることもあるのだろう。でも、ドラマをリアルタイムで見た翌日、友人や同僚とワイワイ感想を言い合ったりするのもまた、テレビならではの楽しさではないだろうか。(典)

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