井野俊郎防衛副大臣は23日、北朝鮮が同日発射した弾道ミサイルについて、約300キロ飛び、変則軌道だった可能性があるとの分析を明らかにした。防衛省で記者団に述べた。政府は北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に抗議した。
井野氏によると、北朝鮮は23日午後4時31分ごろ、平壌近郊から少なくとも1発の弾道ミサイルを東方向へ発射。最高高度約50キロ程度で約300キロ程度飛び、朝鮮半島東側の日本海へ落下した。日本の排他的経済水域(EEZ)の外側だと推定される。
船舶や航空機などへの被害の情報は入っていない。ミサイルは変則軌道で飛翔(ひしょう)した可能性があり、防衛省は引き続き分析を進める。
井野氏は「北朝鮮による急速に挑発をエスカレートさせる一連の行動は、わが国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすもので断じて容認できない」と非難した。