ラグビーの全国大学選手権は25日、準々決勝が行われる。秩父宮では2年続けて8強での早明対決となり、23日に出場メンバーも発表された。早大は負傷で2試合欠場していたFL相良昌彦主将(4年)が先発復帰。4年生の結束力が増したことを追い風に、対抗戦では21-35で敗れた宿敵・明大にリベンジを果たす。
明大との再対決を目前にして、相良主将の表情は明るかった。
「僕がいなかった期間に4年生が成長した。プレーでも、言葉でも引っ張っていってくれた」
11月の慶大戦で右膝靱帯(じんたい)を痛め、明大戦、大学選手権3回戦の東洋大戦を欠場。負けたら終わりの東洋大戦前には、WTB松下ら4年生が「これで最後にしないから」と声をかけてくれたという。「ちょっとしたことですが、チームの雰囲気をよくしている。接点で負けないように。そのためにはセットを早くして、前に出て圧力をかけたい」と相良は言う。左腓骨(ひこつ)骨折などから復帰した伊藤大祐(3年)がSOで今季初先発し、攻撃にも積極性が増しそうだ。
明大には昨年、対抗戦で勝ちながら大学選手権準々決勝で敗れ、正月を越せなかった。「ラグビーのない正月は二度と味わいたくない。(今年の早明戦の会場だった)国立でプレーしたい」。学生最後の冬に、早大を率いるスキッパーが意地を見せる。(田中浩)