大阪府警特殊詐欺捜査課は23日、府内の70代女性が老人ホームの名義貸し名目で、総額7780万円をだまし取られる詐欺被害に遭ったと発表した。
同課によると、10月25日、女性宅に「老人ホームに祖母を入れたい。名義を貸してほしい」と男から電話があった。女性が承諾すると、金融庁の職員を名乗る男から「名義貸しは不正だ。預金はすべて国庫に入る」などと電話があった。
その後、弁護士を名乗る男から「お金が国庫に帰属されないように預かる」と電話があったため、女性は10月31日~12月14日、12回にわたり計7780万円を段ボールに詰め、東京都内の指定された個人宅へ宅配便で送った。
遺産相続の相談で女性宅を訪れた銀行員が通帳の出金記録を不審に思い、被害が発覚した。