神奈川県茅ケ崎市の会社員、四方洋行さん(55)が自宅敷地で刺されて死亡した事件で、県警は22日夜、殺人の疑いで、大阪府出身の職業不詳、高井靖弘容疑者(50)を逮捕した。20日の事件発生後に逃走し、22日に千葉県警茂原署に出頭した。
裁判記録や捜査関係者によると、高井容疑者は平成29年以降、四方さんが所有する大阪市城東区のマンション家賃を滞納し、大阪簡裁で今年10月、退去を命じる判決が出されていた。退去を巡り不満を募らせた疑いがあり、神奈川県警が調べている。
逮捕容疑は20日午後1時10分ごろ、四方さんを刃物のようなもので突き刺すなどし、失血死させたとしている。
捜査関係者によると、防犯カメラ映像などから、高井容疑者はレンタカーで茅ケ崎市へ向かったとみられる。四方さんは自宅インターホンが鳴り、扉を開けたところを刺された。胸や頭に複数の傷があった。県警は強い殺意があったとみている。