東京都は23日、上野動物園(台東区)のジャイアントパンダ、シャンシャン(雌、5歳)について来年2月21日に中国に返還することが決まったと発表した。小池百合子知事が定例記者会見で明らかにした。
シャンシャンは平成29年6月に同園で誕生。両親が中国側からの貸与のため、シャンシャンの所有権も中国側にある。昨年6月に生まれた双子の雄、シャオシャオと雌、レイレイの姉にあたる。
当初、令和2年12月末の返還が予定されていたが、新型コロナウイルス禍などの影響で返還時期が延期されていた。
小池氏は「上野で生まれて5年半。皆さんに愛されたシャンシャンが中国へ里帰りすることに寂しい気持ちを抱かれる人も多いと思いますが、パンダの保全と繁殖の推進という大きな役割を、シャンシャンが担っているという点を理解いただきたい」と述べた。
観覧最終日は来年2月19日となる。