23日のフィギュアスケートの全日本選手権第2日、男子ショートプログラム(SP)で北京冬季五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)はジャンプでミスが続き、81・39点で6位と出遅れた。
3月の世界選手権以来の実戦となった鍵山はジャンプの転倒もあり、6位発進。今季は左足首の故障もあって出遅れたが、今季初戦を滑り「いろんな気持ちが出てきて複雑。まずは無事に滑りきれたことで課題を1つクリアした」と明るい表情で振り返った。
ともに銀メダルだった北京冬季五輪、世界選手権からプログラムを変え、ロック調の「ビリーバー」を初披露。冒頭の4回転サルコーは見事に決めたが、続く2連続3回転はフリップの後のループの着地で手をついた。後半のアクセルも1回転半となり、演技後は悔しさをにじませた。
久しぶりに観客の前で演技した充実感もあり「満足100%、悔しさ100%という感じです」と振り返った。ジャンプでは左足首の痛みもなくなっているという。さらに前進すべく「気になった部分を改善して、自信をもってフリーに臨めるようにしたい」と前向きに語った。(大石豊佳)