NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の第59話が22日、放送され、浦一太役を演じる俳優、若林元太の人懐っこい笑顔に癒される朝ドラファンが続出。主人公、岩倉舞(福原遥)をめぐる恋のバトルの行方を楽しみにする書き込みも相次いだ。
大阪府東大阪市や長崎県の五島列島などを舞台に、東大阪の町工場で生まれた舞が空を飛ぶ夢に向かう物語。ドラマは現在、第12週「翼を休める島」(第56~60話)が放送中で、この日は、五島への留学体験で舞の祖母、才津祥子(高畑淳子)の家に滞在することになった気難しい小学生、森重朝陽(又野暁仁)と舞が徐々に打ち解け合う様子などが描かれた。
舞や祥子に対して塞ぎ込みがちで、学校にも行きたがらず、縁側に広げた布の上で黙々と南天の実を並べる朝陽。舞が話しかけると、朝陽は明るい空を見上げて「昼でも星はある」と話し、宇宙について語り出した。彼が実を並べて作っていたのは空に広がる星座で、舞は祥子に、船で使っている双眼鏡を彼に貸してほしいとお願いした。双眼鏡は船大工、木戸豪(哀川翔)のところに修理に出されており、電話を受けた豪は「ばっちり直っちょる。一太が帰る時に持たせるけん」と伝えた。
一太は祥子の家を訪れ、2人は「舞ぃ!」「一太君!」と互いに満面の笑みを浮かべて久しぶりの再会を喜んだ。一太は紙袋から双眼鏡を取り出すと、届けてくれたことを感謝する舞に「おお、よかよか」と気さくに応じ、右手を振りながら「またな、パイロット!」とおどけた。
一太は、体が弱かった幼少期の舞が療養のためひと夏を五島で過ごした時に出会った同級生。ひょうきんな少年で、カッパ除けだといってひょうたんを両手に持って謎のダンスを踊って舞を笑わせたり、初めてばらもん凧を飛ばそうと試みた舞が風に持っていかれそうになったときは、すかさず助けに入り、凧を大空に飛ばすことを成功させた。第33話(11月16日)では、浪速大の学生だった舞と幼なじみの梅津貴司(赤楚衛二)が五島を訪れ、貴司と初めて対面した一太は彼のことを舞の婚約者と勘違い。第35話(同18日)で舞が「ただの幼なじみやで」と説明すると、豪が舞に「さっきまで落ち込んどったとぞ。昔から舞ちゃんのことば好きやったもんな」とバラされ、一太が「何ば言いよっとか! 関係なか!」と慌てるシーンがあった。
この日のオープニングで「浦一太」の名前が映ると、朝ドラファンは「一太クルーーーー」「OP一太くんの名前あった!楽しみ!」と歓喜。出番は短かったが、久々の登場に「一太ぁぁぁ!!久しぶりー涙」「彼は大人になっても本当に変わらないなぁ…癒される」などの声が寄せられた。
舞は航空学校時代の同期で現在、米サンフランシスコに語学留学中の柏木弘明(Snow Man・目黒蓮)と遠距離恋愛中だが、五島には貴司もおり、SNSでは「別れそうな予感」「貴司くんが強すぎる」などと舞の恋の行方が話題になっている。視聴者の間では以前から一太を推す声も多く、「一太くんは恋のバトルロイヤルに参戦しないんかな?」「満を持して一太参戦!?」「舞ちゃん、私は一太くんが一番おすすめだよ!」「大穴に一太!」「やっぱり本命は一太で対抗が貴司やろ」「一太くんも交ぜて複雑になってきた」といった声が続々。一方、この日の裏番組で、柏木役を演じる目黒が同日夜に最終回を迎える連ドラ「silent」(フジテレビ系)の番宣で生出演していたことから、「柏木学生、silentの番宣してる場合じゃないわよ」といった声も聞かれた。