丸紅や東北電力などが出資する「秋田洋上風力発電」は22日、秋田県能代市の能代港に建設した洋上風力発電所が、大規模施設としては日本初となる商業運転を始めたと発表した。沖合1~3キロに設置した風車20基が稼働した。政府は洋上風力を再生可能エネルギー普及の「切り札」と位置付け、導入拡大を進める方針を示している。
秋田洋上風力発電の岡垣啓司社長は同日、能代港で取材に応じ「ここでしっかり成功事例を示すことが、今後の拡大の大きな弾みになる。日本が目指すカーボンニュートラルの実現に大きく前進したと考えている」と述べた。
同社によると、風車の柱は海面から約90メートル、羽根は1枚が約57メートル。近く運転開始を見込む秋田港(秋田市)の13基も合わせると、発電容量は計約14万キロワットとなり一般家庭13万世帯分に相当する。