22日に最終回を迎えるフジテレビ系ドラマ「silent」の「シナリオブック完全版」が24日、扶桑社から発売される。本編ではカットされたシーンも完全収録し、これが連続ドラマデビュー作となった脚本家、生方美久(うぶかた・みく)さんと村瀬健プロデューサーが対談で明かす「誕生秘話」も掲載している。
「silent」は、川口春奈が演じる主人公の青羽紬(つむぎ)が、高校時代の恋人、佐倉想(目黒蓮)と8年ぶりに偶然の再会を果たすことから始まるラブストーリー。想は病気で聴力をほとんど失っており、音のない世界で出会い直した2人と取り巻く友人や家族らとの切ない物語が紡がれた。
生方さんは、野島伸司さんら多くの作家を輩出した「フジテレビヤングシナリオ大賞」で昨年、大賞を受賞したばかり。フジの木曜劇場、しかも完全オリジナル作品での連ドラという大抜擢(ばってき)に応え、放送後はツイッター世界トレンド1位となるなど大反響。TVerでも見逃し配信再生数が民放で歴代最高を記録した。
シナリオブックでは、放送されなかったシーンも含めた完全版の脚本を収録。名場面の写真や、川口さんが語る「silent」への思いも掲載している。
対談では、ドラマ誕生の舞台裏や、プロット(あらすじ)なしで書き進めるという生方さんの創作の現場、一番好きなせりふなどが明かされている。四六判、1650円。
ドラマ最終回は22日午後10時から、15分拡大で放送される。