米大リーグ、カブスで1年目を終えた鈴木誠也外野手(28)がこのほど、サンケイスポーツの単独インタビューに応じた。5年総額8500万ドル(約112億円)の大型契約で入団した今季は出場111試合で打率・262、14本塁打、46打点。世界最高峰の舞台で何を感じ、どんな未来を描くのか。出場が決まった来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への思いも明かした。(取材構成・山田結軌)
--今季の成績を振り返って
「全然、駄目です。正直、見たくない。でも、そこに自分で可能性を感じているか、いないかで、また次は変わってくる。もっと頑張れば、どうにかなる感覚はあります」
--伸びしろを感じる
「最初は『もう打てる気がしないわ』みたいな。今の技術じゃちょっときついと思っていた。でも徐々に慣れました。スピード感も速く見えなくなってきた。僕の頑張り次第なんだと」
--環境面への適応は
「僕は、変に日本人が出てしまう。気を使ってしまう。言葉が通じないからこそ、余計なことまで気にしていた」
--どんなときに
「常にです。試合前の打撃ケージで誰か選手が待っていたら、まだやりたい練習があっても切り上げたり。でも、逆に僕が(順番を)待っていても、そのとき打っている選手が30分も打ち続けたり…。野球でもいろんなことにイライラして、悪影響が出ていた」
(続けて)
「ただ、僕はすごく適当なところもある。〝どうにかなるっしょ精神〟なんですよ。俺もいけるなと思えるようになってきてシーズンを終えました」
--オフはどういうトレーニングを
「地獄です。ロッキーです。ロッキーの歌を流して毎日練習する。死ぬほどやりますよ」