フィギュアスケートの全日本選手権が22日、大阪府の東和薬品ラクタブドームで開幕する。21日は会場で公式練習が行われ、出場選手が本番リンクで氷の感触を確かめた。男子で今月のグランプリ(GP)ファイナルを初制覇した宇野昌磨(しょうま)(トヨタ自動車)は、4種類の4回転ジャンプを着氷するなど安定感が光り、「最高のパフォーマンスをしたい」と意気込んだ。
2月の北京冬季五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)は、左足首のけがの影響でこれが今季初戦となる。「後悔しない演技ができたら」と力を込めた。
女子で2連覇を目指す昨季世界選手権女王の坂本花織(シスメックス)は、5位だったGPファイナルから帰国後は充実した練習を積めたとし、「今は試合が楽しみ」と笑顔を見せた。GPファイナル覇者の三原舞依(シスメックス)は、「今日まで練習してきたすべてのことを出し切れたら」と語った。
世界選手権(来年3月・さいたま市)代表最終選考会を兼ね、女子は22日、男子は23日にショートプログラム(SP)を実施する。