東京都小金井市の白井亨市長は21日、前市長が専決処分した公立保育園の一部を廃園にする条例を廃止する条例案を議会に提出した。26日の本会議で可決されれば、来年4月1日の入園に間に合うよう募集が再開される見通しだ。
今年9月、西岡真一郎前市長が、いずれも市立のくりのみ保育園、さくら保育園を段階的に縮小し、令和10年3月末に廃園する条例の専決処分を実施。現在2園では、来年4月入園に向けた0歳児の募集を停止している。条例案は、この廃園条例を廃止し、廃園を中止する内容。
26日に可決し、他の公立保育園の2次募集に準じて募集を再開した場合、1月中に募集開始を周知、2月に受け付け、3月に手続きといったスケジュールが想定されるという。
白井市長は条例案の提出について、「専決処分が市議会で不承認とされた本条例は、廃止が当たり前と考える。今定例会が0歳児募集を4月1日入所に間に合わせるリミット」とコメントしている。