「みんなのたまご倶楽部」と呼ばれるねずみ講を運営したとして、東京地検は21日、無限連鎖講防止法違反罪で、運営会社社長、峯岸正治容疑者(59)を起訴し、元事務員、塩沢正人容疑者(63)を略式起訴した。
捜査関係者によると、峯岸被告は令和3年10月~4年5月、全国の会員約1万人から計2億9千万円を入金させるなどし、無限連鎖講(ねずみ講)を運営したとして起訴された。
みんなのたまご倶楽部は、入会金1万円と、毎月卵90個分の代金1万3900円を支払うと、毎月2万5千円の「報酬」を受け取ることができ、会員を増やすとさらにボーナスがもらえると宣伝。峯岸被告自身も、全国各地でセミナーを開き、高齢者を中心に会員を獲得していた。
3年10月の発足から1カ月程度で報酬の支払いや卵の配送が滞り始めた。ねずみ講が破綻したとみられる。