米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は20日までに、ロシアのウクライナ侵攻に関する特集記事を公開した。前線の兵士がインターネット上の百科事典「ウィキペディア」で銃の使用方法を学んでいたとみられることなど、ロシア側のずさんな実態を兵士や当局者らの証言を基に伝え、侵攻を「ロシアの歴史的な失敗」と指摘した。
4月下旬にロシアのゲラシモフ参謀総長が東部の前線を訪問する計画があることをウクライナ側が確知。殺害を計画したが、米当局が戦闘の激化を懸念し計画の中止を求めたことも当局筋の話として伝えた。攻撃は行ったが、参謀総長は現地を既に離れていたという。
前線で死亡した54歳のロシア兵の所持品からは、銃の使用方法を説明したウィキペディアのプリントアウトが見つかり「その場で武器の使い方を学んでいたようだ」と指摘した。
1960年代発行の地図も戦場で見つかり、ロシア兵は古い情報しか持たないか、地図もなくウクライナ領内を移動していると報じた。(共同)