ウクライナの民間エネルギー供給企業ヤスノのコワレンコ最高経営責任者(CEO)は19日、ロシア軍による同日の無人機(ドローン)攻撃を受け、首都キーウ(キエフ)の停電が最長10時間に及ぶと指摘した。病院や地下鉄などの重要な施設で復旧したが、電力供給の状況は「厳しい」と強調した。フェイスブックで述べた。
コワレンコ氏は、これまでの攻撃で破壊され修復中だったインフラに加え、他の施設にも被害が広がったと説明した。ウクライナ空軍によると、18~19日にイラン製無人機「シャヘド136」と「シャヘド131」が飛来。原子力企業エネルゴアトムは19日、無人機が南部の南ウクライナ原発の敷地上空を飛行したとして「断固として受け入れられない」と非難した。
キーウのクリチコ市長は19日、一部のボイラー施設に安定した電力供給がなく、144の居住用建物で暖房が使えなくなる可能性があると発表した。(共同)