歌手、水木一郎さんの訃報にネットに大きな衝撃広がった。多数のメディアが水木さん逝去を報じた12日、ツイッターで「水木一郎さん」「水木のアニキ」「アニソンの帝王」などのワードがトレンドに入り、悲しみの声があふれた。
所属のイエローバードによると、6日に肺がんのため、救急搬送先の病院で息を引き取った。74歳だった。昨年4月末に肺がんが発覚し、リンパ節や脳への転移を伴うステージ4の肺がんを患っていることを7月に公表し、治療とリハビリに励んでいた。通夜、葬儀は近親者で行い、後日、お別れの会を開く予定。
水木さんは、1968年に「君にささげる僕の歌」で歌手デビュー。71年に「原始少年リュウ」でアニメソングデビューを果たすとその後、「マジンガーZ」や「キャプテンハーロック」といった多数テレビアニメの主題歌を務め、「アニキ」の愛称でファンから親しまれた。
この訃報を受け、ダイナミック・プロダクションの公式ツイッターが更新され、マジンガーZの原作者、永井豪氏のコメントが紹介された。永井氏は「水木さんは、『マジンガーZ』のテーマソングを大ヒットに導いてくれた恩人です」とし、「マジンガーZが、50年もの長きにわたって、人気を保ち続けることができたのは、水木さんのおかげです」などたたえた。そのうえで「いつも全力で元気さをアピールする方でした。ステージパフォーマンスはもちろんのこと、普段のお付き合いでも、明るく楽しい人でした」とつづり、「有難う!水木一郎さん。心から、ご冥福をお祈りします」と悼んだ。
また多くのファンもこの訃報を悲しみ、SNSには、「偉大なアニキ!!! 魂に刻まれたアニキの歌声は永遠に不滅です!」「アニキの歌声になんど救われたことか…本当にお疲れ様でした!」「マジンガーZもう一度聞きたかった…」「アニキの歌はアニ尊であり存在も尊かったです。ずっと大好きでしたし、これからも一生大好きです。世界中のアニメファンを長い間楽しませていただきありがとうございました」などの書き込みも寄せられた。