セキュリティエンジニアってどんな仕事? メリット・デメリットや必要な能力について解説します!

はじめに

エンジニア職の中でもセキュリティに特化した対策を考え、実行しているのがセキュリティエンジニアです。新型コロナウイルス禍の影響で、テレワークやシステムのクラウド化が政府から推奨されており、セキュリティエンジニアの需要が高まっています。

ここでは、この仕事に興味がある人に向けて仕事内容やメリット・デメリットなど解説していきます。

画像はイメージです(Getty Images)
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セキュリティエンジニアの仕事内容は?

セキュリティエンジニアの仕事内容は下記の5つです。

企画・提案/ 設計/ 実装/ テスト/ 保守・運用

仕事内容としては、エンジニア職と変わりありませんが、セキュリティに特化した対策を考えていくのが役割です。具体的には、実装したプログラムに対して、脆弱性と呼ばれるパソコンの弱点はないか確認したり、疑似的なサイバー攻撃をおこなったりして問題の確認を行います。セキュリティは常に最新のものでないと悪質な攻撃からシステムを守ることができません。

そのため、OSやアプリケーションのアップデートを定期的に行うのも仕事のひとつです。


セキュリティエンジニアに必要な能力は?

セキュリティエンジニアにはどのような能力が必要なのでしょうか。

ここでは、この仕事で活躍するために求められる能力を3つ解説していきます。それでは、順にみていきましょう。


ネットワークに関する幅広い知識

セキュリティエンジニアとはセキュリティ対策のプロフェッショナルです。そのため、ネットワークに関する知識が必須になります。

一般の人でも多少の知識があれば、ネットワークを設計することは可能かもしれません。ただ、「セキュリティに強いネットワーク」を設計するとなると、幅広い知識がないと難しいでしょう。脆弱性が残されたネットワークは不正アクセスやウイルス感染の原因となるため、そのままだとトラブルに発展する可能性が高くなります。


コミュニケーション能力

セキュリティエンジニアにはコミュニケーション能力が必要とされます。

エンジニア職と聞くと1人で黙々と作業するイメージを持つ人も多いと思います。ただ、セキュリティエンジニアはクライアントと話すことやチームからの相談を受ける機会が多いポジションのため、人と話すのが苦手な人には難しいかもしれません。

相手の要望を上手に聞き出したり、自分の意見を相手に伝えたりすることができるコミュニケーション能力が重要です。


ロジカルに考えられる思考能力

物事を体系的に道筋を立てて考えることができるロジカルな思考能力が求められます。

セキュリティエンジニアに関わらず、エンジニアは考えることが多い仕事です。ひとつひとつの作業の意味や関連性を考えて作業することは、生産性や判断力の向上に繋がります。

また、セキュリティエンジニアの仕事は、システムを構築して終わりではありません。継続的に問題のないシステムを運用し続けるには、ロジカルシンキングが必要不可欠です。


セキュリティエンジニアの収入は?

セキュリティエンジニアの平均収入は約600万円です。日本人の平均収入が約433万円ですので、それと比較しても高い傾向が見られます。

企業や働く業種によっても異なりますが、スキルや経験を積むことで年収1000万以上も狙うことができる仕事です。

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セキュリティエンジニアになるメリット・デメリット

セキュリティエンジニアの仕事に興味をもった人も多いのではないでしょうか。ここでは、この仕事をするにあたってのメリットとデメリットを紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。


メリット

人材不足のため将来性が高いメリットがあります。

日本のサイバー犯罪は年々増加傾向にありますが、セキュリティに強いエンジニアは足りていないのが現実です。他の仕事に比べて就職や転職もしやすく、技術と経験を積むことでフリーランスとしての道も選択することができます。

エンジニア職の中でも、年収が高い傾向にあるので、生活する上でも困ることは少ないでしょう。


デメリット

生活リズムが崩れやすいデメリットがあります。

IT分野の技術は日々発展しており、いつサイバー攻撃を受けてしまうか分かりません。

もし、トラブルが発生した場合は、迅速な対応が必要となり、状況によっては休日出勤も必要になるでしょう。改善するまで試行錯誤を繰り返す必要があるため、激務になることも予想されます。

そのため、決まった時間に出社して退勤することが難しい場合もあり、生活のリズムが崩れやすいという点がデメリットといえます。


セキュリティエンジニアに必要な資格は?

セキュリティエンジニアに必要な資格はありません。

ただ、資格を取得することは、その分野に関する知識と技術を持っている証になるため、今後のキャリアの役に立ちます。ここでは、セキュリティエンジニアにおすすめの資格を3つ紹介します。


シスコ技術者認定

ネットワーク機器メーカであるCiscoシステムズ社が認定する資格です。

5つのレベルに区分されており、「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」「アーキテクト」の順番で難易度が上がります。

ネットワークに関する知識を証明することはもちろん、収入アップにも繋げやすい資格です。受験資格も廃止され、現在では誰でも受験できるようになりました。3年ごとの更新が必要になるので、資格取得後は注意しましょう。


CompTIA Security+

CompTIAの認定する、国際的にも信憑性の高いIT系の資格です。

サイバーセキュリティに重きを置いた資格のため、セキュリティエンジニアを目指しているのであれば、取得することをおすすめします。国内外での認知度も高く、サイバーセキュリティに関する知識をもっている証明になります。

試験の難易度は低めですが、出題範囲が広いためしっかりと勉強しないと資格取得は難しいでしょう。


情報処理安全確保支援士

IPAが認定しているサイバーセキュリティに関する国家資格で、日本人のセキュリティ人材の不足を背景に新設されました。取得することでセキュリティに関する知識を国家が証明してくれるメリットがあります。

特に受験資格はなく誰でも受験できる点は魅力ですが、試験レベルは最高峰のレベル4に区分されており、非常に取得が難しい資格といえます。


セキュリティエンジニアの将来性は?

現在、新型コロナウイルスの影響もあり、テレワークの導入やクラウド化が推奨されています。自宅で仕事をする機会が増えるため、セキュリティの強化が大きな課題となってくるでしょう。また、サイバー攻撃の増加なども懸念されています。そのため、多くの企業でセキュリティに関するプロフェッショナルであるセキュリティエンジニアの存在が必要となり、需要が高まってくることが予想されます。

業務範囲が広く大変な職業ではありますが、セキュリティエンジニアとしての実績を積めば、仕事に困ることはないでしょう。


まとめ

セキュリティエンジニアは、システムをセキュリティから守る重要な役割を担っています。そのため、ネットワークに関する知識はもちろん、物事を体系的に理解するロジカルな思考能力が必要です。

緊急事態が発生したときには、昼夜問わず出勤をし対策を打たなけらばならないという大変さはありますが、他のエンジニア職に比べても高い収入が得られる傾向にあります。

また、生活のさまざまな場面でIT化が進む社会において、なくてはならない仕事のため、今後も需要が高まってくることが予想されます。

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