ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が30日、高津臣吾監督(54)とともに東京・港区のヤクルト本社を訪れ、根岸孝成オーナー(73)にシーズン終了の報告を行った。オーナー報告に選手が同席するのは極めて異例で、数々の偉業を達成したため実現。その後は、東京・有楽町のニッポン放送本社で行われた「ニッポン放送 ショウアップナイターカンファレンス2023」に参加し、サプライズで登場した侍ジャパン・栗山英樹監督(61)から激励を受けた。
150人の社員から拍手と笑顔で迎えられた。村上が高津監督とともに選手では異例となるオーナー報告に出席。シーズン終了の報告をし、決意を新たにした。
「とにかく結果を残すことを誰しもが期待している。その期待に応えるのもありますし、しっかり自分なりに考えて、リーグ3連覇を目標に頑張っていきたい」
不動の4番打者として信頼と期待は増すばかりだ。今季は8月に倦怠(けんたい)感を訴え1日だけ出場選手登録を外れ、4番での連続出場が360試合でストップ。シーズン最終盤には気分転換も兼ねて1試合欠場した。高津監督からは来季に向け「開幕から最後の143試合目まで全て4番でスタメンで出ていくことが彼の大きな仕事の一部」と厳命された。
目指すものは高い。球団初のリーグ3連覇の先にあるのが日本一奪還。高津監督からは「期待が大きくなるのは当然だと思う。今年以上の成績を収めてくれたら」と期待された。そして、来年3月には第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が控えており、3大会ぶりの世界一が託されている。
村上はこの日、「ニッポン放送 ショウアップナイターカンファレンス2023」に参加。来年もシーズンアンバサダーを務めることが発表された。さらに、サプライズで侍ジャパンの栗山監督が登場。「来年はムネ(村上)をお借りして何が何でも喜んでもらえるように頑張ります」とWBC出場の〝内定〟を受け、激励を受けると大きくうなずいた。
日本代表ではエンゼルス・大谷との共演にも注目が集まる。2022年に日本を席巻した〝村神様〟の勢いは止まりそうにない。(赤尾裕希)
★三冠王タジタジ 来年はGG賞を 史上最年少の三冠王に輝くなど数々の打撃タイトルを獲得した村上が、来季は守りでも魅せる。「ショウアップナイターカンファレンス2023」で1年目に2軍監督として指導を受けた高津監督から「守備の下手さもトップでした」と冗談交じりに明かされた後、ゴールデングラブ賞のセ・リーグ三塁手部門で巨人・岡本和に次いで2位の得票数だったことを振られると、「来年こそは。監督をびっくりさせたいです」と誓った。