「リバウンドで試合を制する」は可能だが…バスケ研究に提言 福岡大

バスケットボールの分野で、チームや選手個人のプレーを数値化して評価する「スタッツ(ボックススコア)」がどのように研究されてきたかをまとめた論文を、福岡大学スポーツ科学部の長嶺健助教と同学部の青柳領(おさむ)教授が発表している。バスケのスタッツに関する研究は国内でも半世紀にわたって続けられてきたが、観点や分析の手法には改善の余地があると提言している。この研究に関する論文はデジタル領域を中心に学術論文を広く掲載する電子ジャーナル「Journal of Digital Life」(ジャーナル・オブ・デジタル・ライフ)で公開されている。

(Getty Images)※画像はイメージです
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「リバウンドを制する者は試合を制す」。90年代にバスケブームを巻き起こした人気漫画で、来月3日に新作映画が公開される「スラムダンク」の名台詞だ。

一般的に、リバウンドとはゴールに入らなかったボールをキャッチするなどして自分のチームに有利な状況を作り出すプレーを指す。味方選手がシュートを外した「オフェンスリバウンド」の場合はゴールのチャンスを再度作ることになり、相手が外した「ディフェンスリバウンド」の場合は再攻撃を防いでカウンターを仕掛けられる。たしかに「試合を制す」という表現も決して大げさではない。

その重要性は数字にも表れている。長嶺氏らによると、2006年に発表された先行研究では、関西大学公式戦の試合結果をもとに調査したところリバウンド獲得率の高いチームの方が勝つ確率は88.8%だったという。

ディフェンスリバウンドの獲得率に限定すると勝率はさらに高い94.4%だった。また、リバウンド獲得数と、リバウンド獲得からの得点数を分析すると、リバウンドを1本獲得することは0.65点を取ることに等しいと報告されている。

リバウンド獲得の有効性を示す研究については1989年、学生や実業団の試合をもとに、シュートの成功率が低いチームでもリバウンドを獲得することで得点力を増すと指摘されたという。さらに遡ると1969年、西日本学生選手権大会を対象にした調査により、勝ったチームはオフェンスリバウンド獲得率が49%、ディフェンスリバウンド獲得率が63%で、負けたチームの37%と51%より優れていたことが示されていた。

リバウンド以外では、2点・3点シュートの成功率、相手選手が守備に戻る前に攻撃を仕掛ける「速攻」、ファールの数などの個々のプレーが勝敗にどうかかわるかも研究されてきた。長嶺氏らは、こうした先行研究を振り返り、成果を評価しつつも「他のプレーや要因との勝敗への貢献の程度の差については言及されていない」と指摘。単一のデータだけではなく、さまざまな要素を同時に含んだ分析が有効だと述べた。

こうした古今東西のバスケ研究の論文や文献を振り返り、長嶺氏らは「勝敗に影響を与えるプレイ/要因は、技能レベルに応じて一貫した知見が得られず、対象ゲームに応じて変わっていた」と結論づけた。

各研究において、オリンピックや国内トップリーグなどの優秀な選手が出場する試合では「ディフェンスリバウンド」「2点・3点シュート」「フリースロー成功数」「ファール」「アシストパス」などが共通して重要な要素として挙げられていた。ただ、これらのうち何が最も勝敗に貢献するかという点については一致していなかったという。

さらにジュニアチームの勝敗に影響した要因は「少ないドリブル」「2人だけの速攻」「ファール」で、トップ選手たちとの違いが顕著だったことから、多様な技術レベルの試合を分析する必要性を訴えた。

また、プレーなどの試合中の要因と勝敗との関連性を調べた研究では、特定の判断基準をもとにデータを分類する「判別分析」が用いられていたが、試合結果が勝ちと負けの2つにに限定されることなどを考慮すれば二項分布にもとづく「ロジスティック回帰分析」が適していると、有効な分析手法についても提言している。

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