人気サッカーゲーム『FIFA』シリーズを手掛ける米エレクトロニック・アーツ(EA)が、最新作『FIFA 23』を使い、中東カタールで開催中のサッカーワールドカップ(W杯)のシミュレーションを実施した。その結果、アルゼンチン代表が優勝すると予測した。
決勝はアルゼンチンとブラジルの南米対決か
同社は大会開催に合わせて、FIFA 23のアップデートを行い、「FIFAワールドカップ」モードを実装。プレイヤーがW杯の出場32カ国を操作し、大会のリアルな雰囲気を味わえるようにした。
シミュレーションでは同モードを使い、全64試合をプレイし、決勝はブラジルとアルゼンチンの南米勢同士が対決すると予想している。3位は前回ロシア大会優勝国のフランスだった。
W杯で両国が対戦するのは1990年イタリア大会のベスト16以来。当時の試合では、ブラジル優勢の中、アルゼンチンの名選手ディエゴ・マラドーナ氏のアシストで、FWカニーヒア選手がゴール。1-0でブラジル代表を下した。
EAが行ったシミュレーションでは、メッシ選手のゴールでブラジルを破り、通算3度目の優勝を果たした。リオネル・メッシ選手(仏パリサンジェルマン所属)は、このゴールで大会通算8ゴールとなり、大会得点王にも輝いたという。
メッシ選手は、仏サッカー専門誌「フットボール」が主催する世界年間最優秀選手賞「バロンドール」を歴代最多7度受賞するなど世界屈指の選手として知られる。前所属のバルセロナ(スペイン)時代には、欧州最強クラブを決める「チャンピオンズリーグ」(欧州CL)や国内リーグ制覇にも貢献し、“フットボール史上最高の選手”との呼び声もある。
メッシ選手は個人や所属クラブで輝かしいキャリアを築く一方で、代表でのタイトルは21年の南米選手権(コパアメリカ)のみにとどまる。W杯には過去4大会に出場。14年ブラジル大会では攻撃の中心選手として決勝進出に貢献するも、延長戦の末、惜しくもドイツ代表に敗れた。
エンバぺ選手は6ゴール 過去3大会の優勝国的中
同社は得点ランキングの結果も発表している。8ゴールを挙げ、得点王となったメッシ選手に次ぐ、ランキング2位はメンフィス・デバイ選手(オランダ、5試合6ゴール)、3位はキリアン・エンバぺ選手(フランス、7試合6ゴール)だった。4位以下はクリスティアン・プリシッチ選手(米国、5試合5ゴール)、リシャルリソン選手(ブラジル、7試合5ゴール)、ヴィニシウス選手(ブラジル、6試合5ゴール)らが続いた。
同社は、10年南アフリカ大会、14年ブラジル大会、18年ロシア大会に関しても同様のシミュレーションを実施。スペイン、ドイツ、フランスと3大会連続で優勝国を的中させている。
メッシ選手は現在35歳。大会前の記者会見で「夢への最後のチャンス」とコメントするなど、キャリアの集大成として大会に臨む中、シミュレーション通りの結果になるか注目を集めそうだ。
(ITmedia ビジネスオンライン)
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