ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、同国を訪れたスウェーデンやフィンランドなど欧州7カ国の外相と会談した。29日からルーマニアの首都ブカレストで開かれる北大西洋条約機構(NATO)外相会合を前に、ロシアの攻撃で破壊された電力インフラ復旧への支援や抑止力強化を求めたとみられる。
ゼレンスキー氏は会談を受け「ウクライナの領土保全と独立を守るための強力な支援と連帯を示す各国の訪問に感謝している」と述べた。
ウクライナ政府は28日、ロシアが侵攻を開始した今年2月以降、計1万6千発を超えるミサイル攻撃を行ったと発表。このうち大多数が民間人を標的にした攻撃だったと非難した。
ゼレンスキー氏は27日、「ロシアが新たなミサイル攻撃を計画している」との見方を示し、深刻な停電に見舞われた先週と同様、今週も困難な状況に直面する可能性があると指摘した。(共同)