難局に立たされた日本、次戦引き分けなら得失点差の争いも

産経ニュース
コスタリカに敗れて悔しそうな遠藤航(左)=11月27日、アハマド・ビン・アリ競技場(村本聡撮影)
コスタリカに敗れて悔しそうな遠藤航(左)=11月27日、アハマド・ビン・アリ競技場(村本聡撮影)

サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、27日のコスタリカ戦で手痛い黒星を喫した日本は難しい局面に立たされた。敗戦後、森保一監督は1次リーグ最終戦のスペイン戦に向け「厳しい戦いになるが、勝つチャンスは十分にある。いい準備をして戦いたい」と前を向いたが、スペイン-ドイツがドロー。E組は全チームに突破の可能性が残る混戦となった。

日本は次戦に勝てば自力で勝ち抜けるが、負ければ敗退。引き分けの場合は得失点差の争いにもなり、状況は複雑だ。このケースで立ちはだかるのが勝ち点1で同組4位のドイツだ。ドイツが最終戦で2点差以上で勝利すると日本を上回る。そもそも、ドイツはコスタリカ戦の勝利が絶対条件。日本がスペインに勝利した場合は、スペインと得失点差で争うことになるだけに、スタートから大量得点を目指して挑むことは必至だろう。

やはり日本は、スペインからの勝利を目指さなければならない。まずは失点しないことが重要。W杯優勝経験を持つスぺインは精度の高いパスの連係と圧倒的なボール保持力を誇るだけに、粘り強く守りながら、少ない好機を見いだして先行を狙う必要がある。

日本は初出場した1998年フランス大会こそ2連敗で敗退が決まっていたが、それ以降5大会はすべて運命をかけて第3戦に臨んできた。『勝つしかない』状況だった2006年ドイツ大会、14年ブラジル大会はともに前半から攻勢に出て得点こそしたが、大敗した苦い思いがある。

前回ロシア大会は1次リーグH組でセネガルと並んで首位で迎えた最終戦、ポーランドに0―1で負けている終盤、同時進行のセネガル―コロンビアの経過を確認した上で時間稼ぎのパス回しに終始し、突破を果たした。展開次第では、もう1試合の状況に応じた戦略も必要になりかねない。

過去のいずれと比べてもスペイン戦は似て非なる戦いとなる。主将の吉田麻也(まや)(シャルケ)は「まだ何も勝ち取っていないし、何も失っていない。次に向けてやるだけ」と強調した。8強入りの目標を達成するための大一番になる。(大石豊佳)

 

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