ゼロコロナ抗議、中国全土に BBC記者、一時拘束

産経ニュース
北京市内で抗議活動を行う市民と警戒にあたる警察官(AP)
北京市内で抗議活動を行う市民と警戒にあたる警察官(AP)

【北京=三塚聖平】北京市を含む中国各地で28日までに、当局による新型コロナウイルス対策への抗議活動が広がった。抗議が北京の街頭で大規模に展開されるのは、2012年の習近平指導部発足以降初めて。習政権が掲げる「ゼロコロナ」政策に基づく厳格な行動制限が長期化しており、庶民の不満や怒りが沸点に達しつつある。

インターネット上の情報によると、全国で31ある省・自治区・直轄市のうち約半数で落書きなどを含む抗議行動が起きたもようだ。

20年6月に香港国家安全維持法(国安法)が施行され、反中デモが押さえ込まれた香港でも28日夜、香港中文大でウルムチ市の火災の犠牲者を追悼する活動が行われ、100人以上の学生らが抗議の意思を示す白い紙を掲げるなどした。金融街・中環でも中国本土出身者ら約60人が集まり白い紙などを掲げた。香港メディアが伝えた。

北京での抗議活動は、日本大使館にも近い場所で行われた。数百人が白い紙を手に持ち、「PCR検査は不要だ」などと声を上げた。「個人独裁は要らない」と習国家主席を批判する声も出たという。

上海でも26、27両日に感染対策を批判する集会が行われ、「共産党退陣」といったスローガンも叫ばれた。民主化を求める学生らが武力鎮圧された1989年の天安門事件以降で最も大規模な政権批判の抗議活動との見方もある。

英BBC放送によると、27日に上海の抗議活動を取材していたBBC記者が中国当局に一時拘束された。拘束の際、殴る蹴るの暴行を受け、中国側から説明や謝罪はないという。

習政権は、感染拡大の徹底的な封じ込めを図るゼロコロナ政策を続けてきた。感染拡大を完全に阻止することは難しく、中国政府は28日、中国本土で前日報告された感染者が空港検疫などを除き4万52人だったと発表。現在の形で感染者数の公表を始めた2020年春以降で最多を更新した。

新型コロナ対策で居住区の出入り口を警戒する防護服姿の担当者ら=27日、北京(共同)

上海で習氏退陣抗議に発展 ゼロコロナ不満高まる

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