開業したばかりのジブリパークの限定グッズでも早速問題となった外国人の大規模な転売行為。SNSなどで彼らに向けられる苦言は、ここ数年、特に高まっている。円安や各国でのEC(電子商取引)の台頭、コロナ禍でのアルバイトの減少などを背景に、転売行為に加担する外国人が増えていることも理由とみられるが、彼らなりの論理もあるようだ。
「仕入れたものに利益を乗せて売るのは、商売の基本。また、手に入りにくいものをほしい人のために代理で購入するのも、正当なビジネス。法律違反でない限り、責められる理由はないですよ」
そう言い放つのは、都内で貿易商を営む中国人女性、劉民華さん(仮名、45)だ。貿易商と言っても、売り上げのほとんどは転売行為によるものだという。
「限定販売のブランド品や玩具、日本酒、ウイスキーなどを日本で仕入れ、中国市場で売っている。年商は1億円ちょっと。基本的にはSNSで中国人の学生などを集めて並ばせて入手します」(劉さん)
劉さんが反論を続ける。