「コロッケ社長」が目指す全国制覇 各地特産品でご当地品を開発中

産経ニュース
コロッケのかぶりものをかぶって自社商品の紹介をする和田友宏社長 =大阪府豊中市
コロッケのかぶりものをかぶって自社商品の紹介をする和田友宏社長 =大阪府豊中市

目指せ、コロッケの「全国制覇」-。大阪の中堅コロッケメーカーがこんなプロジェクトを進めている。全国47都道府県それぞれの特産品を使い、オリジナルのご当地コロッケを開発する試みだ。9月までに関西、四国の計10府県のご当地コロッケを開発。全国制覇は約1年後の予定だ。プロジェクトを率いる社長はこれまで千種類以上のコロッケを開発、コロッケのかぶりものでイベントに登場し「コロッケ社長」と呼ばれる人物。コロッケ愛あふれる商品開発を続ける。

驚きと納得の味

手がけているのは合同食品(大阪府豊中市)。プロジェクト名は「47都道府県コロッケで恩返しプロジェクト」だ。

今年8月に発表した「i♡(アイラブ)コロッケ~近畿地方~」では、「丹波黒豆」(兵庫県)▽「ヤマトポーク」(奈良県)▽「紀州みかん鶏」(和歌山県)-など近畿2府4県のご当地食材を使った6種類がラインアップされた。

大阪府のご当地コロッケは、大阪湾で育ち地域団体商標に登録されているブランド「泉だこ」を使用。生地には紅しょうがやネギ、だしなども練り込んだ。「たこ焼きをイメージしました」と和田友宏社長(52)は説明する。食べてみると、紅しょうがの香りが口の中に広がって納得させられる。

滋賀県のご当地コロッケは近江牛をふんだんに使用。ジャガイモとの相性も良く、ぜいたくなビーフコロッケだ。

続く9月下旬「i♡コロッケ~四国地方~」6種類を発表。愛媛県宇和島市のソウルフードとして親しまれている「じゃこ天」からヒントを得た「宇和島じゃこ天かつ」は、魚のすり身を利用した独特の味つけが特徴。徳島名物のサツマイモ「なると金時」を使ったクリームコロッケは、糖度の高い栗のようなホクホク食感に驚かされる。

いずれもインターネットでの通信販売が中心で、近畿、四国とも各種類3個入り計18個で4980円。

12月初旬には「北陸・信越版」を発表する予定で、その後は東海、中国、関東、東北、九州、北海道と順次展開していく。来夏には47都道府県のご当地コロッケが網羅されるという。

可能性は無限大

合同食品は昭和53年創業、大手食品メーカーへのコロッケ納入を中心に事業を展開してきた。現在年間約1200万個のコロッケを製造している。

その一方で商品開発にも注力。実は、今回のプロジェクトを始める前にも、全国各地の特産品を使ったコロッケづくりを手がけていた。取引先のスーパーや道の駅、農家などから「イベントで提供したいので特産品を使ったコロッケをつくってほしい」との依頼がきっかけだった。

依頼にこたえ「おそらく千種以上は開発したと思う」と和田社長。食材としたのは、北海道釧路市が発祥といわれ味付けの濃さが特徴とされる鶏の唐揚げ「ザンギ」、長野県のご当地食材「野沢菜」、さらにはウニやイワシといった魚介類からパパイア、パイナップルの果物に至るまで多岐に及んだ。このときのご当地コロッケは今年5月、全国47都道府県に達した。

そして、全国への「恩返し」として動き出したのが今回のプロジェクトだ。依頼に応じて開発したこれまでのご当地コロッケに対し、今回目指すのは、同社自らが考える完全オリジナルのご当地コロッケ開発だ。

開発にあたり、各地の農家などを訪問して地域に埋もれた食材や郷土料理を発掘、新たなコロッケをつくりだすことにした。

「どんな食材でも依頼があればコロッケにした。ベースとなるジャガイモのほか、イモ類やカボチャなどを活用すれば組み合わせは自由自在。コロッケの可能性は無限大」と和田社長は意気込む。

自身が広告塔に

そんな和田社長は、コロッケのかぶりものをした「コロッケ社長」としても話題を集めている。

もともとはIT企業で働いていたが、平成14年に父親から経営を引き継いで2代目社長に就任。まったく畑違いの職場だったが「コロッケは安価で気軽に食べられる国民食。子供たちも安心しておいしく食べられるコロッケを目指したい」と有機栽培やオーガニック、無添加の食材を使うことにこだわっている。

コロッケのかぶりものを始めたのは約4年前、大阪市内で開かれた食品企業による合同展示会だ。約300社にまじって出展したが、まったく目立たず来場者は素通りするばかり。「何とか人目をひきたい」と思い切ってコロッケのかぶりものをしたところ、受注があった。

これをきっかけに、百貨店での特売会などイベントではかぶりものをする。「コロッケのかぶりものはなかった」ため特注品だ。約180センチの長身。かぶりものをすると「身長」は約2メートルに。「とても目立ち、インパクトも大きい」。

「コロッケ社長」のイラストが目を引く合同食品本社=大阪府豊中市

同社のホームページや会社案内には笑顔でポーズを決める「コロッケ社長」が掲載され、本社ビルにもコロッケ社長のイラストが描かれている。

今年5月には「コロッケ←←アゲアゲSONG」という曲でCDをリリース、歌手デビューを果たした。クラウドファンディングで集めた資金で動画を制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」などにアップ。大阪を中心にライブ活動まで乗り出した。

「僕はコロッケの良さを伝える広告塔。『自然な食』についても考える機会にしてほしい」と和田社長は話している。(格清政典)

  1. 野菜のプロ直伝「おでんの大根 一瞬で味を染み込ませる方法」に「いいね」続々「これ本当に一撃で味が染みる!」

  2. NHK大河「鎌倉殿の13人」12月4日OA第46話あらすじ 京で高まる鎌倉への不信感、北条家では泰時(坂口健太郎)が思い悩み…

  3. 広瀬章人八段は4年ぶり竜王奪取ならず 藤井聡太竜王に敗れ「スコア以上に完敗だった」/将棋

  4. 【虎のソナタ】思わぬ大物が阪神へ移籍してくるかも 12・9現役ドラフトは大注目

  5. 清瀬汐希が初主演映画で体当たりヌード ベッドシーン撮影になんと4時間