強者たちのワールドカップ

プレミアリーグ得点王の孫興民 アジア記録に挑む

産経ニュース
孫興民(共同)
孫興民(共同)

ワールドカップ(W杯)カタール大会に臨む韓国の孫興民(ソン・フンミン)は、W杯史で最も世界の注目を集めるアジア人選手といっていい。2021~22年シーズンに最高峰のイングランド・プレミアリーグで得点王に輝いたアタッカーは、30歳の全盛期でカタール大会のピッチに立つ。直前に顔面負傷で手術を受けて危ぶまれた出場も問題はなさそうで、18年ロシア大会でドイツを下して自信を手にしたチームを力強く引っ張る。

10年からドイツのハンブルガーSVとレバークーゼンでプレーし、アジア人離れした体の強さやスピード、得点感覚が評価されて15~16年シーズンからプレミアリーグの名門トットナムでプレー。1年目こそ適応に苦しんだが、2年目から昨季までは6年連続で2桁得点をマークしている。

キャリアのハイライトは21~22年シーズンで、23ゴールを挙げて得点王に輝いた。PKによる得点は孫興民の0に対し、栄冠を分け合ったサラー(リバプール)は5。孫興民ファンは「1本ぐらい蹴らせてあげてよ」と地団太を踏んだだろうが、「チームメートの助けがなければ実現しなかった」と謙虚に喜びを噛みしめた。

カタール大会は記録を追い求めるW杯にもなる。国際サッカー連盟(FIFA)によると、孫興民はW杯で3得点をマークしていて1点奪えば朴智星(パク・チソン)と安貞桓(アン・ジョンファン)を抜いて韓国人最多、2点を奪えば本田圭佑を抜いてアジア人最多の栄誉を得る。チャンスを広げるためにも1次リーグを突破して試合数を増やしたいところだ。

1次リーグはポルトガル、ウルグアイ、ガーナと同じH組に入った。難敵ばかりだが、ロシア大会1次リーグで強豪ドイツを2-0で下した韓国にひるむ様子はない。その中心には、アジア史上最高の呼び声も高いストライカーがいる。(運動部 奥山次郎)

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