14年ぶりに復帰した阪神・岡田彰布監督(64)が21日、高知・安芸市での秋季キャンプを打ち上げ。選手には賛辞のオンパレードで「全員がMVP」と充実感をにじませたが、その言葉を額面通りに受け取ってはいけないようで…。
最終日の練習後、一本締めをしたのは主力野手で唯一フル参加した大山悠輔内野手(27)。「変わったのは確か」と再評価した新監督は、3年目の井上広大外野手(21)ら若虎にも「想像以上に力があった」と太鼓判を押した。さらに「この中から来季の1軍戦力はほとんどいてると思うので、思った以上のキャンプを送れた。投手陣も1、2軍の振り分けするのが大変かも」と、うれしい悲鳴を上げた。
恒例のキャンプMVPは「みんな一生懸命練習やってたから、そら全員よ」と終始、ご満悦で3週間を総括。だが、岡田監督を第1次政権時代から知るフロント幹部は「選手を褒めたり、期待の大きさを話したりするのは今だけ。これからオフ、春季キャンプを経て本番に入れば監督は豹変する。選手も評価されたからと言って、〝真に受けない方がいい〟の気持ちで臨むべきだ」とクギを刺す。