カメラメーカー、AI照準・動画強化…高級機種に活路 単価3倍に

産経ニュース
富士フイルムが発表したミラーレスカメラ「FUJIFILM X-T5」=2日、東京都港区(今仲信博撮影)
富士フイルムが発表したミラーレスカメラ「FUJIFILM X-T5」=2日、東京都港区(今仲信博撮影)

カメラメーカーが、レンズ交換が可能なミラーレスカメラの高級機種を投入している。スマートフォンのカメラ機能の高性能化などでデジタルカメラ市場が苦境の中、スマホのカメラに満足できない写真愛好家やプロ向けを狙う。数十万円もする高額な機種も相次いで登場しており、メーカー各社は高画質な撮影を追求できることをウリに販路を広げたい考えだ。

富士フイルムホールディングス(HD)傘下の富士フイルムは「FUJIFILM X-T5」を今月25日に発売する。人工知能(AI)を導入したオートフォーカス(AF)機能を搭載し、人や動物などをAIで検出して被写体を自動的に追尾する。機動性以外にも、高画素を生かした風景撮影も楽しめる。

市場推定価格はボディー単体で26万円前後(税込み)。同社の山元正人常務執行役員は「いい写真を撮りたい人のニーズに応える完成度が高い製品」と自信を示す。

キヤノンは12月中旬に撮影技術を高めたいユーザー向けの「EOS R6 Mark Ⅱ」を発売する予定。従来モデルでは最高毎秒約20コマだった高速連写を同約40コマに引き上げ、スポーツや鉄道、鳥など動きがあるものにより対応できるようにした。交流サイト(SNS)で動画配信するユーザーも増えていることから動画機能も強化。高画質の4K動画の撮影も可能だ。参考価格はボディー単体で39万6000円(同)。

ソニーは今月25日に高精度の被写体認識AF性能などを備えた「α7R Ⅴ」を発売する。人物にフォーカスする際に重要な瞳の認識の精度を従来モデルより約60%向上させた。市場推定価格はボディー単体で56万円前後(同)となるが、予約開始以降、多くの問い合わせが寄せられているという。

カメラ映像機器工業会によると、平成20年には1100万台以上あったデジカメの国内向け出荷数量もスマホの普及で減少し続け、昨年の出荷数量は約110万台と10分の1程度に落ち込んだ。一方、レンズ交換式のデジカメの国内向け出荷の平均単価は28年から右肩上がりの状態で、今年1~9月の累計では10万3170円と大台を突破した。特にカメラ内部のミラーを省いた小型で軽量なミラーレスカメラは堅調に推移。昨年の平均単価はミラーレスカメラの統計を開始した24年から3倍近くの9万2000円に上昇した。

背景にはスマホで写真撮影が身近なものとなり、目の肥えたユーザーが高性能のデジカメを求める傾向があるとみられる。(今仲信博、写真も)

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