こんにちは。内田友賀です。
私は、一般社団法人マナーニという団体で、小学校を対象にした動物介在教育や、企業を対象にした動物介在研修プログラムを実施しています。
約10年前にスタートした全国の小学校での動物介在教育が、いよいよ100校目の実施を迎えます。
➜活動についての記事はこちら https://www.iza.ne.jp/article/20211219-A4QHWKTXAZCMVHTNJYNL2S5NUU/
動物を介在した学びによって、子どもたちの共感力を高め、豊かな心を育むことはもちろんですが、もう1つの大義を持って活動にあたっています。
それは、ペットの社会における地位の向上です。「地位」というと堅く聞こえてしまいますが、「飼い主と愛犬が、もっと受け入れられる社会づくり」をしていくことです。
飼い主が、犬という異種動物についてもっと理解を深めることで、愛犬とのより良い関係を築くことができ、その飼い主さんと愛犬が地域の教育活動に関わることで、心豊かな子供が育っていく。その子どもが大人になって犬を飼うという選択をしたとき、心豊かな関係を築くことができる。
そんな心豊かな社会の循環に、「人と犬」の関係が貢献できると思うのです。
活動の認知と共に、少しずつ「私も愛犬と一緒に教育を通じた社会貢献に参加したい」という飼い主さんが増えてきてくださいました。
そんな中、2023年1月よりハンドラー(飼い主さん)と介在犬(愛犬)の養成講座をスタートすることになりました。
今活躍しているハンドラーさんの多くが、一般飼い主の方です。そして、最初は吠えなどの問題行動で困っている飼い主さんもいました。その中で見つけた「愛犬の個性を知り、その伸ばし方を学び、共通ゴールに向けて楽しむこと」。それが介在教育の活動に繋がっています。
どのハンドラーさんも真剣で優しい笑顔で、そして介在犬たちは誇らしげに参加してくれています♡
子どもたちに“命のキラキラ”を伝えるためには、私たちがキラキラしていないといけないと思うのです。
もちろん、教育に携わるわけですから、動物のプロフェッショナルとしてだけでなく、教育者としての自覚と責任も大切になります。
そこで、現役の小学校教員を招き、児童の成長過程にあわせた学びのステージや、発問のしかた、子どもの好奇心の伸ばし方などの力を養います。
何より大切なのは、関わる全ての人と犬たちが、教育を通じて「共に生きる力」を育むこと。
動物介在教育を受ける子どもや企業だけでなく、活動に参加する飼い主さん自身と愛犬など、この活動に関わる全ての人が「教育」を通じて、共感力や非認知能力(数値化しにくい能力)を高めることを目標としています。
豊かな学びは、豊かな人生の土壌をつくる。
いつか皆様と活動を共にできる日を願っています。
次号では、実際に参加されている方の声も合わせて、「どんなことが学べるの?」「どんな活動ができるの?」についてお伝えしたいと思います♪
------------------------------------------------
一般社団法人マナーニ 養成講座
第1期生募集期間 2022年11月11日~12月31日
------------------------------------------------