JR東日本が、パソコンで遊べる電車運転ゲームを販売している。運転席からの眺めに実写映像を使うなど、同社の訓練用シミュレーターを基に制作され、本物に近い加減速を味わえる。類似のゲームより難しいとファンの話題を集め、売れ行きも好調だ。
名称は「JR東日本トレインシミュレータ」。世界的なパソコンゲーム配信アプリ「スチーム」を通じて販売を始めた。京浜東北線と八高線の一部区間を収録した試作版は、販売初日に国内売上本数1位を獲得した。路線を東海道線、中央線快速、大糸線に変えた本格版を今月15日から2980円で販売する。追加料金を払うと運転可能な区間が大幅に延びる。
沿線の風景や車内機器のデザイン、計器の針の動き方は実物さながら。交流サイト(SNS)では「ゲームというより業務」といった感想や、他社の運転体験ゲーム「電車でGO!」よりも「こっちの方が難しい」との声が上がる。JR東の担当者は「おおむね好評と受け止めている。当社のコンテンツをさまざまな形で活用していく」と話している。