【ドーハ8日=山下幸志朗】サッカーのW杯カタール大会に出場する日本代表の森保一監督(54)とコーチ陣が、選手に先立って当地に到着した。日本協会はアキレス腱(けん)に重傷を負ったDF中山雄太(25)=ハダースフィールド=に代わり、FW町野修斗(しゅうと、23)=湘南=を選出したと発表。今季J1で日本選手トップの13得点を奪ったストライカーが、ドーハ行きの切符をつかんだ。
決戦の地に降り立った。最高気温は36度。宿舎の外で取材に応じた森保監督は、強い日差しに目を細めながら、FW町野を追加招集した理由を説明した。
「日本人のなかではJリーグ得点王で、献身的にチームに貢献できる。まだまだ伸びしろもある。W杯で成功したいという野心を持っている」
DF中山とFW町野の入れ替えでFW4人、DF8人となった。それでも、DF伊藤やDF酒井、MF相馬ら左サイドバック経験者が多いこともあり、「攻撃のオプションでもあり、前線からの(献身的な)守備のオプションでもあるということで決めさせてもらった」。攻守に献身的な姿勢が光る伸び盛りの23歳に白羽の矢を立てた。
国内組は9日に出発し、欧州でプレーする選手は13日までの試合を終えてから順次合流する。「選手たちがW杯で躍動するイメージが膨らんできて、すごくわくわくした気持ち」。森保監督は決意に満ちた表情で心境を語った。