Aは何色? 文字から連想する色、人間とAIに類似性

人工知能(AI)にアルファベットから連想する色を尋ねると、人間と同じように答える傾向があるとする論文を基礎生物学研究所、玉川大学、京都工芸繊維大学の研究グループが発表した。人間は獲得した情報を脳内で概念化して、関連が深い複数の概念を強く結びつけているが、AIも類似する仕組みを持っている可能性があるという。

(Getty Images)※画像はイメージです
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文字から色を、色から音を連想するように、1つの刺激から複数の感覚が生じることは「共感覚」と呼ばれる。共感覚がある人はわずかだとされているが、先行研究によると多くの場合、共感覚を持たない「非共感覚者」の間でもアルファベットから連想する色が共通する傾向があるとされている。

基礎生物学研究所などの研究グループは、Open AI社が開発する自然言語処理AIシステム、GPT-3を用いて、先行研究で人間に対して行われた実験と同様の質問をAIに対して行った。近年、人間と話をするときのように自然な言葉で受け答えができるAIが登場したことで、同じ質問をもとにして人間とAIの回答を直接比較できるようになった。

実験では、GPT-3のチャット機能で「aというアルファベットに対して連想する色名を答えてください」と英語で入力して、GPT-3が答えた基本色名(黒、白、赤などの11色)を収集。アルファベットのほか0から9の数字も加え、それぞれ40~50回ずつ質問した。

AIへの質問で得られた基本色名の数と頻度を計算して、先行研究の報告と比較すると、非共感覚者とAIの回答が一致する傾向があることが分かった。AIから出力される単語のランダム性を決めるパラメータを操作して、AIが多様な回答を出しやすい条件にすると、非共感覚者とAIの回答が相関する度合いはかえって上昇した。

今回の実験でAIが答えた色の頻度と、AIが参考にしたと思われる言語のデータベースに含まれる色名の頻度は大きく異なっていたという。さらに、大規模なテキストデータベースを用いて色名と各アルファベットが同時に記述される頻度を解析したが、やはり今回の実験での回答とは違いがあった。質問に対してAIがランダムで色を答えたり、単純に既存の文書で頻出する単語から選んだりしているわけではないようだ。

こうした結果を受けて研究チームは「少なくとも色に関しては、AIであるGPT-3が、ヒトと共通する知識を言語データベースから学習していることを示唆しています」と結論付けた。また、AIにも人間と同じように、関連が深いもの同士を強く結びつける「概念のネットワーク」を形成している可能性があるという。今後については、AIの研究を深めることで、人間の認知の仕組みの理解が深まることが期待されるとしている。

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