サッカーコラム

記者も「小菊スマイル」にやられた 選手に聞いたC大阪・小菊昭雄監督

サンスポ
試合に勝利し、喜び合う小菊昭雄監督(左)らC大阪イレブン
試合に勝利し、喜び合う小菊昭雄監督(左)らC大阪イレブン

【No Ball、No Life】ルヴァン杯決勝の数日前、C大阪の小菊昭雄監督(47)に合同の取材時間をもらった。オンラインで行った昨年の決勝前取材は、合同取材と希望社の個別取材を合わせ2時間以上に及んだが、全て丁寧に答えてくれたそうだ。今回は対面取材ということもあり、約40分で収まった。

話は同じチームで長いコーチ生活から監督になり、いかに選手と一線を引くか、その上で手を差し伸べるか、という所に及んだ。「コーチが長かったので経験ある選手との距離感も非常に繊細だった。(メンバーから)外す際は素直に伝える。なぜ外したのか。この選手を使う理由は何か。すぐに言う選手もいるし、受け止められていない選手には時間を空ける。反応やキャラを見ながら変えている」。ぶれない物言いと覚悟に取材後、隣の記者と「小菊監督が上司やったら、いくらでも原稿書ける」と言い合った(愚痴じゃない)。

指揮官はその取材中、「戦術面でも選手起用でも、リーダーとして力強く走っているかどうか、選手は見ている」と自身が先頭に立つ重要性を語った。あ、これつい数時間前に聞いたな。メモを見返さずとも思い出せる鮮度。MF鈴木徳真のコメントだ。「監督は熱い男で人望があって、マネジメントが上手。やらなきゃいけない時に『いくぞ』と旗を立てて先導者になれる。すごくリスペクトしています」。中盤の心臓と監督の言葉が重なり、勝手に熱くなったことを覚えている。

闘将でモチベーター。それと少し違う視点も選手からもらった。MF為田大貴は「モチベーターには違いないが、それ以上に試合のポイントを毎試合はっきり示してくれるところがすごい」と教えてくれた。「選手が実践できる、悩まない部分を提示してくれる。いつも試合の入りのターニングポイントになっている。実行できた試合はいい結果が出ている」。今季は試合前後の様子が公式YouTubeで配信されていた中、この話を聞いてその時の様子の解像度が上がった。

そんなコミュニケーションの積み重ねが、最終節の名古屋戦後、MF清武弘嗣主将が語った「監督を中心に、このチームが進むべき道は間違っていない」という言葉になるんだろう。今季は目標未達の5位。ルヴァン杯準優勝に最終戦の「またか」という土壇場での失点。財政状況は、補強はどうか。全てを持っているクラブじゃない。現場に重く背負わせるのも違う。それでも、だからこそ、チームは応援したくなる。そんな雰囲気が、指揮官が中心になって作られているんじゃないかと感じる1年間だった。

今季はC大阪の試合に行くことが多かった。対面取材の機会を多くもらった中で、これを書こうと思うほどには「小菊スマイル」にやられた。「お待たせしました!」とやってきて、「いつもありがとうございます!」と去っていく。厄介な質問もよくした気がするが、ずっしり答えてもらった。そんな小菊監督がいつか、タイトルを取る姿を楽しみにしています。(邨田直人)

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