インド太平洋周辺国の海軍トップらによる多国間の協力枠組み「西太平洋海軍シンポジウム(WPNS)」の会合が7日、横浜市のホテルで開かれた。海上自衛隊が議長で、外交上の緊張関係から防衛交流が停滞している中国、韓国も参加。8日までの日程で「自由で開かれた海洋」をテーマに議論し、安定した安全保障環境の実現に向けた相互理解を図る。
会合の冒頭、海自トップの酒井良海上幕僚長が「今日の国際秩序はウクライナの惨状に見るように試練にさらされている。力による現状変更は断じて許容できない。自由で開かれた海洋を次世代に引き継ぐには、各国の緊密な連携が不可欠だ」と呼びかけた。
海自によると、6日に相模湾であった国際観艦式に合わせた開催で、参加国は米国、オーストラリア、カナダ、フランスなど日中韓を含め計27カ国。