岸田文雄首相は7日の政府与党連絡会議で、11日から東南アジアで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議など一連の国際会議に出席すると表明した。会議に合わせ2国間の首脳会談開催にも意欲を示した。「国際的な課題について議論を深め、日本の立場と取り組みを発信する」と強調した。
11日にカンボジアを訪れASEAN関連首脳会議に出席し、その後インドネシアで開かれる20カ国・地域首脳会議(G20サミット)、タイでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に参加する。
首相は会議や首脳会談での議題に関し「ウクライナをはじめとする地域・国際情勢や食料、エネルギー安全保障、公正な貿易体制の維持、強化だ」と説明した。
一方、首相は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)などによる高額献金の被害者救済法案に関し、自民、公明、立憲民主、日本維新の会による4党協議に触れ、「将来の被害防止、被害者救済のための与野党協議の議論が進むことを期待している」と強調。政府として与党と連携し、準備ができた法案から臨時国会に提出する方針を示した。