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おしかったヤクルト 若手とベテラン融合、外国人の存在光る

産経ニュース
日本シリーズで打率3割を超える活躍をみせたヤクルトのオスナ=神宮球場(撮影・長尾みなみ)
日本シリーズで打率3割を超える活躍をみせたヤクルトのオスナ=神宮球場(撮影・長尾みなみ)

2年連続で同じ顔合わせとなった今季の日本シリーズは第7戦までもつれる接戦の末、ヤクルトは2勝4敗1分けでオリックスに敗れた。球団初となる2年連続の日本一を狙ったが、かなわず、高津監督は「この悔しさは絶対に忘れてはいけない」と声を詰まらせた。ベテランと若手の融合に加え、頼もしい外国人選手の存在が光り、チーム一丸で食い下がったが、及ばなかった。

村上、塩見ら昨年からのメンバーに加え、日本シリーズ初出場の選手も多かった。全試合を遊撃で先発出場した長岡は3年目の21歳。今季、レギュラーをつかみ取り「技術も気持ちも昨季よりは成長したと思っている。まだまだレベルアップできるところが沢山あるので、いい経験にしたい」と随所で好守備を見せるなど、伸び伸びとプレーした。

4試合に登板し、計4回⅓を無失点に抑えた木沢は、昨季は球団の寮で昨季の戦いを見届け「(昨季は)チームが日本シリーズで戦っていることは光栄だったが、戦力になれていないという現実も感じながら見ていた」という複雑な思いを糧に、今季の大舞台にたどり着いた。「独特な緊張感はあった」と感じながらも好救援を見せ、接戦を演出した。

日本シリーズで好救援をみせたヤクルトの木沢=神宮球場(撮影・今野顕)
日本シリーズで好救援をみせたヤクルトの木沢=神宮球場(撮影・今野顕)

新人の丸山和も途中出場から打席に立って、安打を放つなど存在感をみせた。起用する高津監督は「うまくいかないこともたくさんあって、まだまだ成長の途中。いいプレーが出ると、本人たちも次の活力になると思うし、我慢して使っている意味が、結果として出てすごくうれしい」と若手の活躍を喜んだ。

ベテランも若手を支えていた。2年目の20歳の内山壮は、40歳の青木から譲ってもらったバットで、第2戦の九回に起死回生の同点3ランを放った。川端や嶋からは「腹をくくって打つしかない」と代打の心得を伝授されていた。42歳の石川は今季わずか2試合の登板ながら第5戦で、先発に抜擢(ばってき)された新人の山下に「楽しく思い切り投げるだけ」と助言し、マウンドに送り出した。山下は5回3失点と奮闘した。

助っ人の存在も見逃せない。外国人野手が1人もいなかったオリックスに対し、ヤクルトはオスナ、サンタナら3人が出場。特に、オスナは第5戦まで毎試合安打を放つなど絶好調で、警戒される村上の後の「5番打者」として相手投手にプレッシャーをかけた。一塁の守備でも投手がピンチになると、即座にマウンドに駆け寄り、声をかけるシーンがみられ、「フォア・ザ・チーム」に徹していた。

プロ野球日本シリーズのヤクルト対オリックス第7戦で敗れ、目を潤ませながらスタンドに手を振るヤクルトの高津監督=神宮球場(撮影・松永渉平)

ヤクルトは4番の村上が警戒され、第4~6戦の3試合で無安打だったことも響いた。第7戦の八回にようやく適時打が生まれたが、序盤の5失点が響き、追いつくことができなかった。村上は「たくさん期待されたにもかかわらず、期待に応えられなかった」と肩を落とした。第7戦の守備でミスのあった塩見は「非常に悔いの残る日本シリーズになった。さらに、練習をして成長したい」と雪辱を誓った。

高津監督は「ここまで頑張ってきたことは決してなくなるものではない。最後、悔しい思いをしたこの気持ちを大事に成長していってほしい」と願った。日本シリーズでの悔しさをばねに、来季は一回り成長し、強くなったヤクルトが見られそうだ。(運動部 神田さやか)

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