魚は古いプラごみほど口にしやすい 表面の微生物の量が影響か 長崎大が実験

海などに流れ着いたプラスチックごみを魚やウミガメなどが食べてしまう環境問題が関心を集める中、動物たちがエサでもないプラスチックを口にする理由に光を当てる研究結果が長崎大学水産学部から発表された。プラスチック片が水中を漂っている時間が長いほど、魚が口に入れやすいことが分かったといい、プラスチック片の表面についた微生物の集合体、バイオフィルムの量が影響している可能性があるという。

(Getty Images)※画像はイメージです
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この研究が注目したのは、捨てられたプラスチックが光や熱で分解され、5ミリメートル以下になった「マイクロプラスチック」が水中の生き物に影響を与えるメカニズムだ。マイクロプラスチックが波に運ばれて世界の海に広がり、魚やウミガメがエサと間違って食べて死んでしまう環境問題への関心は国際的にも高く、外食企業がストローをプラスチック製から紙製に変えるなど、産業界でも問題解消への取り組みが進んでいる。

長崎大の八木光晴准教授らのグループは、海や川にあるマイクロプラスチックは表面にバイオフィルムが形成されて、魚に食べられる確率が高まるのではないかと仮説を立てて実験を開始。まず、プラスチックの一種で発泡スチロールの原料になるポリスチレンをマイクロプラスチックの状態にして、淡水の池で0~22週間培養した。培養期間が長いほど形成されるバイオフィルムの量が多くなることが確認されたという。

そのマイクロプラスチックを水槽の金魚に与える実験では、マイクロプラスチックを口の中に入れることを「誤食」、飲み込んで消化管内に移動させることを「誤飲」と定義。金魚の様子を5分間観察したところ、培養期間が10週までのマイクロプラスチックはまったくと言っていいほどエサと認識されなかったが、10週を超えると徐々に誤食される可能性が高まったという。また、培養期間が長いマイクロプラスチックほど、金魚が口の中に入れている時間も長かった。ただ、実験では金魚がマイクロプラスチックを飲み込まなかったため、培養期間と誤飲の関係性は確認できなかった。

この研究は「水環境へのマイクロプラスチックの暴露時間の変化が魚類の摂食行動に直接的な影響を与えることを示す初めての証拠」だという。古いマイクロプラスチックが魚の脅威になることを示唆する結果を受けて研究チームは、プラスチックごみの自然界流出を食い止める必要があると改めて訴えている。


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