秋の叙勲 森田氏支え 高橋渡・千葉県元副知事(70)に瑞宝中綬章

産経ニュース
瑞宝中綬章の受章が決まった高橋渡さん=千葉市中央区
瑞宝中綬章の受章が決まった高橋渡さん=千葉市中央区

令和4年秋の叙勲の受章者が発表され、千葉県関係では172人が栄誉に輝いた。発令は3日付。このうち、瑞宝中綬章を受章する元副知事の高橋渡(わたる)さん(70)に喜びの声を聞いた。

昭和50年に県庁入りし、昨年4月に退任するまでの46年間を県政運営にささげた。「常に周りの人たちが支えてくれたおかげ。とても感謝しています」と笑顔を見せる。

特に最後の8年間は、副知事として森田健作知事(当時)を支えた。「副知事は知事と県庁職員との橋渡し役。知事が進めようとしていることを上手に職員に伝え、職員が抱く政策課題を知事に伝えるように心がけた」と振り返る。

県政運営については「組織がただ動いているのではなく、ダイナミズムを持つことが大事」と強調。例として挙げるのが、森田前知事による東京湾アクアラインの通行料800円化だ。

「これで県庁が一丸となり、各部署が『県の発展にどう結びつけるか』と考えた。一つの政策課題に向けて動く様を目の当たりにし、トップは展望を示すことが大事だと知った」と話す。

一方、副知事時代の終盤は台風や豪雨災害、新型コロナウイルスや鳥インフルエンザなどの危機管理事案が続発した。得られた教訓として情報収集の大切さを挙げ、「県の出先機関を活用するなどして、初動のために情報収集体制を固めなければならない」とした上で、「大きく構えて備えることも大切だ」と付け加えた。

出身は現在の香取市。10人きょうだいの末っ子で、9人の兄や姉にかわいがられて育った。地元の佐原高を卒業後、東京学芸大に進学して寮生活を送った。

県庁で最初の配属先は地元の香取地域。入庁式後に県庁から車で向かったが、国道51号はまだ途中から砂利道だったという。

当時は統一地方選の最中で、初仕事は選挙の啓発。先輩が運転する車の中で、啓発用の風船を膨らませるため、ひたすら空気入れのペダルを踏み続けた。

一方で入庁後すぐ、気の合う同期6人で勉強会を作り、毎週土曜日に千葉市内で集まった。「私はもっぱら夜の飲み会の幹事だった」と笑うが、早世した1人をのぞく全員が、その後に部長まで昇進した。

若手職員には「県の仕事はコツコツとやっていく仕事がほとんどだが、嫌な仕事でも後で振り返ると自分の身になってくる」とエールを送る。部長や課長級の後輩には「部下がどこを工夫しているかを見抜く力が大切。結果だけではなく、『ここはよく考えた』と見抜ける仕事の目利きになって評価してほしい」と説く。

好きな言葉は〝思いやり〟を意味する「恕(じょ)」。高校2年のときに漢文の授業で出合った論語の言葉だ。趣味は登山で、白馬岳や槍ケ岳といった北アルプスの名峰から県南の伊予ケ岳まで幅広く登頂。「最近は時間ができたので、また登りたい」と笑う。(小野晋史)

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