開催約2週間前に親善試合が突然中止…米大リーグと韓国球界に「溝」

産経ニュース
米大リーグ機構のロゴ
米大リーグ機構のロゴ

米大リーグ機構(MLB)が韓国で11月11日から計4日間の日程で予定していた韓国プロ野球選抜チームとの親善試合について、開催約2週間前になって突然中止が発表された。中止の理由についてMLBは、イベントの主催者との契約上の問題を指摘する一方、一部の韓国メディアはMLB選抜の選手構成の難航を理由に挙げるなど、MLBと韓国球界の間に溝が生じている。

MLBは「契約上の問題」指摘

MLBでは「MLBワールドツアー コリアシリーズ」と銘打ち、プサン(11、12日)とソウル(14、15日)の2カ所で、韓国プロ野球選抜チームと計4試合の親善試合を予定していた。

しかし、AP通信は10月29日、「MLBがイベントの主催者ともめて韓国ツアーをキャンセル」との見出しで親善試合の中止を報道。「イベントの主催者との間で契約上の問題を抱えており、解決しようとしてきたが、ツアーをキャンセルしなければならない」とするMLB幹部のコメントを紹介した。

一方、今回の中止を受けて、韓国野球委員会(KBO)も「(親善試合の)キャンセルによってファンの信頼を守れなかった点、試合を準備してきた選手たちの被害をMLBに伝える」などとする声明をホームページで発表した。

過去にはF1開催でもトラブル

KBOの声明によると、MLBからは親善試合の開催の要請がこれまでに数回あり、今年4月にはMLBのマンフレッド・コミッショナーから正式に開催協力の提案があったとしている。

韓国メディアのスポーツソウル(日本語版)は、今回の中止について特集記事を掲載した。記事では「MLBは(親善試合に派遣する)選手構成に困難が生じつつあった。特に投手陣はMLBマニアの間でも議論になるほど曖昧な選手たちで構成されていた」と一流選手が選抜されていなかった点を挙げ、「選手構成が難航しているため、プロモーター側もプロモーション(主催)費用を支給するのが気に入らなかった」として、金銭面をめぐり主催者とMLBとの間で問題が生じていたと指摘。「MLB側は契約上で帰責事由(過失)が発生したので再考する名分ができ、大会取り消しという強硬策を取った」とした。スポーツソウルは「MLBが徹底したビジネス関係で業務を処理するということは知っているが、韓米プロ野球機構のコミッショナー間の約束を、一方的に破棄するのは外交的にも非常に無礼な処置だ」とMLBの姿勢を批判した。

韓国国内でのスポーツイベントの開催をめぐっては、過去にもトラブルがあった。韓国では2010年から13年までモータースポーツの「F1グランプリ」が開催されたが、施設面での不備や不採算が表面化。F1のマネジメント会社と韓国の大会主催者との間で違約金の問題が発生するなどしており、14年以降は開催されていない。

野球の国際化を目指す上で、米国以外での試合開催にも積極的に乗り出しているMLBだが、韓国でスポーツイベントを開催する難しさを思い知らされる結果となった。(浅野英介)


  1. 「子どもに就いてほしくないなあ」と感じる職業、1位は?

  2. 【虎のソナタ】思わぬ大物が阪神へ移籍してくるかも 12・9現役ドラフトは大注目

  3. NHK朝ドラあすの「舞いあがれ!」11月29日OA第42話あらすじ 舞(福原遥)が初フライトへ!大河内(吉川晃司)が一番手に指名

  4. 吉田麻也「一番起きてはならないことが起きてしまった」 不用意パスから後半36分、悪夢の失点

  5. 本田圭佑 コスタリカ戦の黒星に「僕はがっかりしていない」 ドイツ●、コスタリカ○の想定と「勝ち点かわらない」