政府、65歳以上の介護保険料見直し議論に着手

産経ニュース
厚生労働省=東京都千代田区
厚生労働省=東京都千代田区

厚生労働省は31日、社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の介護保険部会を開き、令和6年度の介護保険制度の見直しに向けた議論を始めた。65歳以上の高齢者が負担する介護保険料について、年収320万円以上の所得層のうち、一定水準の人を対象に介護保険料を増額する。一方、低所得者は引き下げる方向で見直す。今年末までに所得水準の線引きなど、具体的な制度設計について結論を出す。

65歳以上の保険料の全国平均は、介護保険制度が始まった平成12年は月あたり2911円だったが、現在は6014円と倍増している。今後も高齢化が進むにつれて負担額も増えると見込まれることから、高所得者への負担を増やすことで制度の持続性を高めたい考えだ。

厚労省は今回の見直しで、低所得者の保険料の引き下げによる減収分については、高所得者の負担増による増収分で穴埋めする方向で検討する。

一方、介護サービスを受けた際の自己負担のあり方も見直す。現在は原則1割で、所得に応じて2割または3割を負担しているが、自己負担1割の対象者の一部について、2割負担とする方向で議論する。

高齢者の負担増を巡っては、10月から一定以上の所得がある75歳以上で、医療機関の窓口負担がこれまでの1割から2割に引き上げられた。75歳以上が入る後期高齢者の医療保険料についても、今後、一部の高所得者が支払う上限額を年66万円から大幅に引き上げる方向だ。

いずれも現役世代の経済的負担を和らげ、世代間での公平を図るのが狙いだが、物価高の中で負担増が相次げば反発も予想される。政府は丁寧な説明が求められそうだ。(村上智博)

  1. 「子どもに就いてほしくないなあ」と感じる職業、1位は?

  2. 【虎のソナタ】思わぬ大物が阪神へ移籍してくるかも 12・9現役ドラフトは大注目

  3. NHK朝ドラあすの「舞いあがれ!」11月29日OA第42話あらすじ 舞(福原遥)が初フライトへ!大河内(吉川晃司)が一番手に指名

  4. 吉田麻也「一番起きてはならないことが起きてしまった」 不用意パスから後半36分、悪夢の失点

  5. 【新・親も知らない今どき入試】5大商社に強い大学ランク 独走の慶大、情報化社会で理系人材を求められる東工大