金田久美子が単独首位 11年189日ぶりV王手「勝ちたいですけど…落ち着いて」/国内女子

サンスポ
単独首位に立った金田久美子(撮影・戸加里真司)
単独首位に立った金田久美子(撮影・戸加里真司)

樋口久子三菱電機レディス第2日(29日、埼玉・武蔵丘GC=6650ヤード、パー72)首位に2打差の4位から出た金田久美子(33)=スタンレー電気=が5バーディー、ボギーなしの67をマークし、通算9アンダーで単独首位に浮上した。

4207日ぶりの頂点まで、残すは18ホールだ。金田が67で3打差の単独首位に上昇。その声も表情も明るかった。

「本当にいいゴルフができたと思います。きょうはできすぎです」

2番(パー4)のチップインバーディーで流れに乗った。9番(パー5)で3メートルを沈め、2つ伸ばして後半へ。さらに加速し、11番(パー4)、12番(パー3)はどちらも10メートルを沈めて連続バーディー。最後まで集中を切らさず、ボギーなしで回り切った。

冷たい風が吹き、難度が増したコースに多くの選手が苦戦。金田は「無理をしないマネジメント」でスコアを出した。さらに、初の試みも奏功。3日間大会は火曜日に現地入りしていたが、今週は「コースで今自分が苦手な所を修正した方がいいのかなと思って」と初めて木曜日に遅らせた。25、26日はジュニア時代から練習する岐阜・ニューキャピタルGCで苦手なつま先上がりのショットを特訓。〝原点〟での練習が実り、ボギーなしだった。

2011年4月24日、当時21歳だった金田は「フジサンケイレディスクラシック」でツアー初優勝。今月9日、初V時にコンビを組んでいた橋本道七三(みちひさ)キャディーが、食道がんで57歳で死去。「もう一度担いでもらいたかった」。思いは直接届けられないが、勝って恩返しする。

逃げ切れば、11年189日ぶりの勝利。1勝目から史上最長ブランクでの2勝目は目の前だ。「勝ちたいですけど、落ち着いて。自分を信じてプレーできたら」。33歳となった金田が、強い思いを持って突き進む。(高橋朝香)

▼金田 久美子(かねだ・くみこ) 1989(平成元)年8月14日生まれ、33歳。名古屋市出身。3歳でゴルフを始める。史上最年少の8歳で「世界ジュニア(10歳以下の部)」に勝つなど、同大会で5度優勝。2002年「リゾートトラストレディス」では、12歳9カ月でツアー史上最年少予選通過。ツアーでローアマを15度獲得し、08年にプロ転向。11年「フジサンケイレディスクラシック」で初優勝。今季メルセデスランキング70位。166センチ、51キロ。

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