「ルパン三世」の少年時代を初アニメ化 舞台は日本、知恵と工夫で人生を切り開く

産経ニュース
『LUPIN ZERO』の一場面 原作:モンキー・パンチ (C)TMS
『LUPIN ZERO』の一場面 原作:モンキー・パンチ (C)TMS

国民的人気アニメ「ルパン三世」(漫画家、モンキー・パンチ原作)の新作「LUPIN ZERO」(酒向大輔監督)が12月から動画配信される。ベールに包まれた主人公、ルパン三世が13歳だった少年時代に焦点を当て、いかに天下の大泥棒への階段をのぼっていったかを描く成長物語だ。12月に新登場する動画配信サービスで視聴でき、配信先、配信日、キャスト、主題歌などの具体的な情報は順次発表される。

1960年代東京で中学生活

「ルパン三世」は昭和42年、新創刊の漫画誌「週刊漫画アクション」で連載がスタート。怪盗の孫で、年齢・国籍不詳の大泥棒、ルパン三世の世界を股に掛けた活躍が、アメリカンコミック調の軽快なタッチで描かれ、人気を博した。昭和46年10月24日にはテレビアニメ化された。凄腕ガンマン・次元大介、剣の達人・石川五ェ門、魅惑的な峰不二子といった泥棒仲間に加え、血眼になってルパンを捜す銭形警部など、魅力的なキャラクターも幅広い層のファンのハートをつかんだ。大野雄二さんが作曲した疾走感のあるテーマ曲も印象的だ。

「LUPIN ZERO」は全6話のオリジナルストーリー。舞台は1960年代前半の東京に設定され、高度経済成長期の日本を駆け巡るルパンの謎に包まれた少年時代が次第に明かされていくという。

では、どんな物語にしたかったのか。配信スタートを前にコメントを発表した酒向監督は6話を貫く筋の骨格をこう説明する。

「職業泥棒の大人のルパン三世ですが、彼が13歳の頃の職業は中学生だったのかなと考えました。家業が泥棒なだけで、まだ継いでいない。そもそも継げと言われて素直に継ぐ性格なのかわかりません。他人から言われたことをやるのは癪に障る年頃。かといって、いつまでも中学生でいる訳でもない。そんな少年ルパン君が自分で考え、自分で決めていくという物語です」

『LUPIN ZERO』の一場面 原作:モンキー・パンチ (C)TMS

人生を方向付ける謎の決意

冒頭、「俺の名はルパン」とルパンの声で始まる予告動画では、東京駅と思しきレンガ作りの建物や、たくさんの工場の煙突からモクモクと煙を吐き出す様子が映し出され、当時の東京に漂う時代の空気感が伝わってくる。

一転、映像は中学校に変わり、校内の掲示板には1年生の中間テストの成績順位表が掲出され、1位には「ルパン」の名が記載されている。その後に登場する「ひとりの少年 その決意が すべてを変えた」とのキャプションは、抜群に学業優秀なルパンがいかにして大物になっていくかを想起させるもので、興味深い。

酒向監督は、本作の見どころについて、「13歳の少年ながら大人顔負けの頭脳はあるけど、体格、体力では大人に及ばない彼が知恵と工夫で活躍する-といった物語は、今回の『LUPIN ZERO』の特徴です」と強調した。

原作でルパンが語る思い出をベースに

少年ルパンの人物造形に関しては、酒向監督は「モンキー・パンチ先生の原作にある少しのエピソードと、大人のルパン三世が語っていた思い出を手がかりに想像を膨らませた」という。

具体的なアプローチとしては「彼曰く、彼自身は『ルパン家三代目のお坊ちゃんである』とのこと。そのお坊ちゃんの少年ルパン君が13歳だった頃を覗かせてもらう気持ちで、きっとこうだったのかな-という可能性の一つをスタッフで考えていきました」と振り返った。

『LUPIN ZERO』 原作:モンキー・パンチ (C)TMS

時代設定を1960年代東京としたのは、すでに大人の泥棒として登場した昭和46年のアニメ化から逆算して中学生時代を割り出したものだ。ルパン三世の少年時代がなぜ今回、日本での大活躍として描かれるのか。興味はつきない。

「ルパン三世がアニメで初めて我々の前に姿を現したのは、昭和46年の飛騨スピードウェイです。その時代に思いを馳せると少年の頃は、きっと昭和30年代半ばで、その時代、その場所に少年の彼はいたはずだ」と酒向監督。「彼が大人に成長する前のキュートな少年ルパン君がそこにいたんだなと楽しんでもらえる」と期待している。

「LUPIN ZERO」は11月18日から20日まで米ニューヨークで開催されるアニメコンベンション「Anime NYC」で、世界最速プレミア上映される予定だ。(高橋天地)­­­­­­­­­­­­

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