米IT大手のアップルは現地時間の24日、同社製PC「Mac」シリーズ向けの基本ソフトの最新版、「MacOS Ventura」の配信を開始した。SNSには、早速Macユーザーからの反響が寄せられているが、数々の新機能の中で特に同社製スマートフォンの「iPhone」シリーズをWebカメラとして利用する「連係カメラ」に注目が集まっている。
同機能は、MacのそばにiPhoneがあると自動的に認識し、ワイヤレスで接続、動作する。ユーザーが動いても常に画面の中央に収まるようにする「センターフレーム」、背景をぼかす「ポートレートモード」、背景を暗くする「スタジオ照明」など、人物を目立たせるエフェクトも利用できる。また、iPhoneの超広角カメラの広い画角を生かした「デスクビュー」というモードでは、カメラが斜め上から捉えた映像を真上から見下ろした構図に加工し、ユーザーが手元の動きを見せるような映像を撮影すると同時に、標準カメラでユーザーの顔も撮影することができる。連係カメラに対応するiPhoneは「iPhone XR」以降。デスクビューは超広角カメラを搭載した「iPhone 11」以降の機種で利用できる。
6月の開発者会議で発表された際にも話題になったが、同日午前から、早速OSをアップデートして試してみたユーザーからの声がSNSに続々と寄せられた。「すぐつながって簡単に使えたよ」「無線でできるの最高だな」「アクセサリ買わないといけないのかと思ったけど、近くに置いてあるだけで普通につながった」との声が目立ち、導入のハードルは低いと感じた人が少なくない様子。