民主党政権の初代首相である鳩山由紀夫元首相は18日、ツイッターに次のように投稿した。
「メディアは習近平主席が台湾について、決して武力行使の放棄を約束しないと述べたことで、中国は脅威と煽っている。しかしNYタイムスは習近平は国際的な『干渉』に対して警告したと書いている。実際、彼は『専ら外部勢力による干渉と台湾の独立主義者に向けたもの』と述べている。干渉しないことだ」
これは中国共産党第20回党大会で、習近平総書記(国家主席)が、台湾を武力侵攻する可能性を否定しなかったことを受けての投稿だが、唖然(あぜん)、呆然(ぼうぜん)、慄然とさせられる投稿だ。
台湾問題について、国際的な干渉をしなければ問題がないとの主張のようだが、認識が甘すぎる。国際社会が干渉さえしなければ、中国は台湾を武力侵攻しないとでもいうのだろうか。そんなことはあり得ない。
米国をはじめとする、さまざまな国際的抑止力があるから中国政府は自重しているのだ。抑止力がなくなれば、台湾の「自由と民主主義体制」は危うい。