岸田文雄首相は18日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルスの感染症法上の危険度を示す分類を、厳格な措置が求められる「2類」相当から季節性インフルエンザ並みの「5類」相当に現時点で引き下げることについて、否定的な考えを示した。
「今後、ウイルスに新たな大きな変異が生じる可能性がある。今の時点ではコロナとインフルエンザが共に感染拡大するリスクもある。最後は政治の判断だが、引き続き、専門家の意見やエビデンス(科学的根拠)に基づき、議論を進めていきたい」と述べるにとどめた。日本維新の会の吉田とも代氏への答弁。
現在、新型コロナは感染症法上、結核やSARS(重症急性呼吸器症候群)と同じく、危険度が上から2番目に高い「2類」相当に位置付けられている。